目次

1.CANDとは

CANDとは、弊社オルトメディコでは臨床試験を実施してきた経験から開発した食事調査票 (Calorie And Nutrition Diary:CAND)です。今回はCANDと他の食事調査を比較していきたいと思います。

2.食事記録法1,2

皆さんは「食事調査」と言ったらどのようなことを思い浮かべますでしょうか。おそらく多くの方が食事内容を記録する「食事記録法」を思い浮かべると思います。この食事記録法は、臨床研究含め、多くの研究で使用されています。また、厚生労働省が行っている「国民健康・栄養調査」でも使用されています。厚生労働省が行っている国民健康・栄養調査とは、健康増進法に基づき国民の身体の状況、栄養摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得るために実施する調査のことです。元々は栄養調査からスタートしたもので、そこから発展し、広く国民の健康のモニタリングをしていく調査に発展しています。その中で、栄養摂取量調査で食事記録法を用いて調査をすることになっています。

3.CANDと食事記録法の比較

3.1 食事記録法のメリット3

食事記録法の大きなメリットは、実際に食べた内容の情報を取得できる点です。食事記録法には、調理前の食材を測定する「秤量法」と目安を記載する「目安法」の2種類ありますが、その両方とも対象者が食材の情報を記録用紙に記載するため、料理のより細かい情報を入手できます。CANDのように、料理名だけ載っている場合だと、人によって「この料理には絶対この食材が入ってる・入ってない」等、人の考えや価値観が入ってしまい、正確な調査は難しいと考えられます。それに比べて食事記録法の場合だと、料理の食材から確認し、細かい情報まで記録用紙に記入するため料理によっての人の価値観が入りにくく正確な調査を行うことが出来ると思います。使用例としては厚生労働省が行っている栄養摂取状況調査1)が挙げられ、この調査は重量や目安量の他に廃棄量も記入する欄もあり詳細情報をより重視しているものだと考えられます。

3.2 CANDのメリット

食事記録法と比較したCANDのメリットは、記入が食事記録法と比較して簡単なところです。食事記録法は食事のたびに計測しないといけなく、一食分を用紙に書くのにかなりの時間がかかります。CANDは、記入者の手で量を推定しマークシートに記入するのみになるので、一食分書くのに数分で済みます。また、料理名でマークシートに記入するので、外食が多い方も気兼ねなく記入できます。さらに、鍋やお弁当等の料理名の選択が難しい物に関しても、選択欄に「お弁当」や「味噌汁」、「スープ」等の欄があるため、悩まずに記入可能です。

4.これらを踏まえて

ここまで食事記録法とCANDを比較してきたが、どちらの食調査もメリットとデメリットが存在します。その為、使い方によって食事記録法の方が良い場合もあればCANDが良い場合もあります。よってどちらの方が優れているとかではなく、お互いの長所を生かして使い分けられればと思います。また、これを機に皆様もCANDを使ってみてはいかがでしょうか。下記に弊社のCANDページのURLと、使い方動画のURLを載せておくので、気になった方はぜひ見てみてください。

5.脚注