皆様こんにちは(‘ω’)ノ
今回のブログは、管理栄養士より広畠が担当いたします。

早いもので7月となりましたが、まだまだ梅雨模様で暑さとじめじめとした雨が続いていますね。
室内と屋外の気温差などに対応し、夏バテにならないよう備えていきたいものです。
今回は、そんな夏にぴったりな植物にまつわる話を紹介したいと思います!

◇ハッカについて◇

英語の「ミント」としてもおなじみの植物です。チョコミント味のお菓子などをはじめとして、暑くなり始める頃から新商品・新メニューとしてよく見かける印象がありますね。かく言う私はチョコミントを好んでいるので、今シーズンもさっそくチョコミントのケーキを頂きました!

ミントの大きな特徴といえば、やはりすっとする清涼感ではないでしょうか。この清涼感を生み出しているのは、ハッカに含まれる「ハッカ油」。このハッカ油に含まれる成分の種類や割合は品種によって変わるそうで、「和種ハッカ」「西洋ハッカ」「スペアミント」の大きく3種類に分類されています。

このうち、「和種ハッカ」「西洋ハッカ」の主成分はl‐メントール。メントールという言葉に聞きなじみがある方も多いかもしれません。メントールには感覚神経を刺激することで冷感を起こす作用があるほか、食品として胃に入れば、消化管の機能を亢進させる働きもあります。そして、ハッカ油の固形成分は「ハッカ脳」と呼ばれているそうなのですが、このハッカ脳の割合がハッカの中でも特に多いのが「和種ハッカ」の特徴です。

一方、「スペアミント」の主成分は l‐カルボンで、先に紹介した2つとは異なります。このl‐カルボンによる風味があまり日本人の味覚には合わなかったのか、スペアミントが日本に伝わった江戸時代当時にはあまり好まれず、作物としても定着していなかったのだそうです。

また、ハッカには多くの用途があります。先ほど私がご紹介したケーキなどのお菓子をはじめ、飲み物や医薬品、化粧品など、皆様も様々な商品をご覧になっているのではないでしょうか。世界的に見てもハッカにまつわるエピソードは古くからあるようで、例えば「医学の父」と呼ばれるヒポクラテスは、医学書で紹介している治療薬にミントをあげていて、特に
健胃薬や気付け薬として処方していたようです。

今回のブログではハッカについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ハッカの風味が得意な方にも苦手な方にも、面白いと思っていただけていれば嬉しいです!